ACTION10
知の発展を手助けし、学ぶものに寄り添う事務体制
キャリア形成のための支援プログラム(専門性の確立とアドミニストレーターの育成)
今後の大学運営においては、URA(リサーチ・アドミニストレーター)などの研究や教育に特化した高度専門職の他、これらの基礎知識や関係法令・政策、財務、学内等の知識も備えて政策立案・推進できる高度なゼネラリストも求められます。このニーズに対応すべく、まず大学運営に必要な事務職員の資質能力を定義します。さらに学内の教育資源を活用した高度なSD(スタッフ・デベロップメント)実施体制を整備し、キャリア形成を促進します。
これらの体制を通じて、教育・研究を管轄する部門のリーダーや大学運営の中核として能力を発揮し、活躍することができる職員を育成します。
グローバル化に向けた事務対応能力の向上
学生・教育サービスの向上や教育研究機関としてのパフォーマンスを向上させるためには、前提として屋台骨を支える職員のグローバル化が欠かせません。
そのため、第一に語学に関する目標として”職員の半数以上を外国語対応可能とする“e-learningによる個別学習や海外での語学研修等により一定の語学力(英語ならばTOEIC®L&R730点以上)を有する大学所属職員16%を目指します。
海外語学研修記
綱川 愛乃
相模原事務部 庶務課 経理担当
職員の英語能力向上プログラムの海外エクステンションプログラムに応募し、2週間シドニーに留学しました。朝9時から夜9時まで語学学校にこもって毎日勉強し、ブラジル、フランス、ペルーなど様々な国から集まったクラスメイトと意見交換しました。
その結果、業務では、先生が共同研究の為に招いた海外出身のゲストに対し、窓口で謝礼をお渡しする際に英語で対応し、本学の海外出身の先生に、経理手続きを英語で説明することに抵抗がなくなりました。あらゆる出身国の方々に言語の壁なく対応できる能力は、青山学院にいる全ての方に気持ちよく過ごしていただくことにつながると思うので、職員のグローバル化は大変重要だと実感しています。
職員の語学力向上のためのオンライン英会話の実践
職員の実践的語学力を向上させるための環境整備として、タブレット型情報端末を希望する職員に配布し、インストールされたアプリから「いつでも・どこでも・どのレベルからでも」自学自習ができます。またインターネットに接続していない環境でも学習アプリを使用することができます。受講前に自分の英語力にあった受講コースを「ウェブテスト」で判定。結果により、受講コースを選ぶことができます。
職員VOICE
柿沼 亜耶
学務部 国際交流課 派遣留学担当
青山学院大学がグローバル化していくためには国際センターだけでなく、大学全体がグローバル化できるよう底上げしていく必要があります。現在、学内で様々なグローバル化のためのプロジェクトが動いており、早々に国際センター以外の部署でも英語でのメール・電話対応や日本語が苦手な留学生への対応、海外研修等で派遣した学生対応のために職員が緊急派遣されるなど、突然語学力が求められる場面が来るかもしれません。グローバル化には柔軟性と忍耐力も必要だと思います。私の担当している派遣留学業務では、協定校へ何度メールを送っても返信が来なかったり、今までの約束と違うことを突然言われたりするなど、私たちの常識では考えられないようなことが起こります。語学力ももちろんですが、自分の小さな常識や経験にとらわれず、柔軟に業務を遂行していくことが求められます。
現場の声を吸い上げ、学生の目線に立った大学経営
現在、「大学への意見」として授業・学生生活・学内施設・情報関係その他学生からの意見を幅広く集め、所管部署におけるサービス改善に役立てています。今後この取り組みをさらに発展させ、より的確に大学施策に反映することができる体制を確立します。 また、大学に所属する事務職員と大学執行部による「学長とのランチミーティング」を行うことで、より多くの現場の声を大学施策へ反映させていきます。
女性が活躍する学校法人で第5位
- 1位 大分大学
- 2位 神奈川大学
- 3位 常翔学園
- 4位 弘前大学
- 5位 青山学院
※毎日新聞2017年5月9日東京朝刊より